ユーザーによる投稿体験談
2013年頃、僕が29歳の頃のネット恋愛の思い出を実際にあった通りに書き綴ってみたいと思います。
現代では一般的となった、オンラインを通じての異性との出会い、お読みになっている方々の参考になれば幸いです。
日記機能からの出会い
当時、僕が利用したのは、今でも人気の某大手出会い系サイトでした。
そして、大手出会い系サイトの多くに日記機能があります。異性との出会い方の一つとして、この日記をどれだけマメに綴れるかというやり方があります。
もちろんFacebookやmixiと違って匿名性の高いSNSですから、名前も職業も、自ら晒さないかぎりは誰かに知られることはありません。
それは相手側にも言えることなので、実際にどんな人かも分かりません。
―そんなので本当に出会いがあるの?
と、サイトを通じての恋愛アプローチの経験が無い方は疑問に思うかもしれません。
先ほども書いた通り、まずは自分からマメに日記をUPすることを心掛けます。
その日あった出来事でも、ふと考えたことでも、たとえ文章が上手くなくたって、書き綴り続けている内に自分という人間のヒトとナリが現れてきます。
そして、出来るだけ沢山の女性の日記に目を通すようにして下さい。
同じくコツコツと文章を書いてらっしゃる方の記事には、やはりその人なりの個性や性格、考え方が感じられるものです。
逆に、ウソやごまかしも、お互いに何となく分かってしまうものなんですよね。
僕の場合、同年代の少し年上くらいの経験豊富な女性が好みだったので、そういう条件で検索しつつ、気の合いそうな雰囲気の文章を探すことからスタート。
(年齢認証もありますし、詐称してても文面でだいたい判っちゃいます)
お互いにコメントを付け合うことから始まって、気心が知れてきたところでメッセージのやり取りというような流れは、たぶんFacebookなんかと同じじゃないかな、と思います。
メッセージ送信に有料ポイントが必要なのですが、ある程度の交流をした頃なら、心ある人なら直接のフリーメール等、教えてくれますよ!
30代の人妻さんと仲を深める
さてさて、ここが肝心。実際に会うまでの流れが大切です。
僕が日記を通じてのコメント交流から仲良くなった女性は30代の人妻さん。
決して愛してないわけではないけど旦那さんとの関係に思う所もあるようで、小さな子供を持ちながらも、まだまだ女性として接してもらいたい・・
そういう悩みや願望のような心の内を交えつつ、性格の良さが伝わってくる素直な文章にささやかな恋心を抱くようになり、積極的に彼女の日記にコメントするようにしました。
僕の方も、彼女が読んでくれることを意識して、日常の事や趣味の事、ときには内面的な事を毎日欠かさず書きました。
すると次第に、コメントを返し合うのが二人の日課のようになり、ネットを通じているだけなのに、不思議と毎日顔を合わせているような気分で、自然に距離が近づいていくような感覚がありました。
そして意外にも、ある日、彼女の方からメッセージ(メール)を送ってきてくれて、課金になってしまうと心苦しいから・・という気遣いから、直接のメールを教えてくれたのです。
いわゆる「直メ」の交換は、出会い系サイトでは必勝パターン。
ポイント課金を湯水のように使えるならともかく、使える機能に制限がある中でのコミュニケーションには地道な努力が求められます。
二人だけの「直メ」が分かれば、好きな時に好きなだけ言葉を交わせます。
そして、お互いに好感を持てば持つほど、リアルで話してみたい欲求は高まり、携帯番号の交換も時間の問題。
遂に、ドキドキの電話で話せば、もう「会いたいね・・」となるのは当然の流れですよね。
直メのやり取りの中で、実際に住んでいる地域だったり、名前だったり、はたまた画像添付でお互いの容姿だったり、かなりのリアル情報は交換済なので、日取りや待ち合わせ場所を決めるのはトントン拍子です。
もう既にネットを通じた擬似恋愛モードですから。
今回に場合、相手の女性は30代(実年齢32歳)の既婚者ですから、とにかく気を付けなければならなかったのは逢引きをする場所でしたね。
家族はもちろん知人・友人にでも見つかれば大変なことです。
仮に相手が既婚者でなくとも、出会い系サイトで知り合うことは内緒の関係であることが多いですし、お互いに知り合いとの接点が薄い地域、まったく関わりのないような駅で落ち合いましょう。
僕の彼女は、主婦の立場もあって日中にしか出掛けられなかったので、お互いに電車でアプローチできる範囲の、大きすぎない街で会う約束をしました。
もちろん、男としては、近隣にホテルがあることを下調べ済み!(笑)
でも、ネットで知り合ったまだ見ぬ彼女に対して恋していたのは確かですし、そういうコトにならなくったって別にいいや、という心境でした。
メールでも電話でも、下心を匂わすようなことはしなかったし、直接会って一緒に食事ができるだけで嬉しいし、すごく幸せな気持ちになれると素直な思いを伝えると、彼女は本当に喜んでくれているようでした・・。
とにかくリアルで一緒に過ごせる時間を大切にしよう・・柄にもなく誠実な心が芽生えた純愛っぷりに、自分でも可笑しかったですね。
不倫であっても、愛して結ばれるならきっと自然で正しいことなのだと。
でも今思うと、彼女の方にも「その気」はあったのかもしれませんね。
待ち合わせから食事、そしてホテルへ
待ち合わせの当日、降りたこともない駅の改札で二人は初めて出会いました。
特に服装、ファッション等を知らせあったわけでもなく、見つからなかったら電話で・・といったくらいのフランクな感じで約束し合っただけだったのですが、お互いに拍子抜けするくらい、パッと一目でお互いのことが分かりました。
メールで送ってくれた彼女の写真で知ってはいたものの、小柄な細身にショートカット(ボブ)がよく似合う目の前の女性は、想像していた以上にキュートで、言われなければ子持ちのママとはとても思えません。
夏場だったので、木綿地の爽やかなワンピースに、スラリと手足と首筋が美しくって・・思わず見惚れてしまいました。
それを察してか、彼女もちょっと照れたような表情を浮かべ、なんだか電話で話したとき以上に、二人共すっかり緊張してしまい・・(笑)
外見上は30代には見えないものの、ちょっと落ち着いた、しっかりした大人の女性といった雰囲気は20代の若い独身女性とはまた違うものだな、と感じました。
最初こそは、緊張で遠慮しあうようなポツリポツリとした会話でしたが、駅ビル内のスターバックスに着いた頃には、すっかりほぐれてリラックスした空気に。
やはり、サイトを通じてずいぶんとお互いの文章に触れていたので、例えば職場とか普通の人間関係なんか以上に、既に深く知り合えていた気がします。
期間としては、ほんの1ヶ月半~2ヶ月くらいでしたが、ほぼ毎日のように(まるで交換日記のように)日記を読み合っていたことでリアルでは有り得ないような濃密な時間を共有していたかのようです。
予約しておいたイタリアンレストランで食事。
少しワインも嗜んで、こんなにくつろいだ気持ちでの食事は本当に久しぶり、と彼女。
結婚して子供がいたって、こんなに若くて綺麗な女性を放っておけない、と僕。
(※多少の恋愛補正が入ってはいますが、差し引いても充分に可愛らしい人でした)
レストランを出る頃には、親密な空気は一層と甘く濃く・・知らない街を歩きながら自然と手を繋ぎあい・・おのずと二人の歩みはホテルのある方向に・・(これは僕の確信犯ですが笑)
子供が生まれてからは旦那さんとセックスレス。そのことはサイトでの彼女の日記で知っていました。
でも、彼女は望んでいたようでなぜか応じてもらえない事に、少なからず傷付き悩んでいました。
僕の人生で今ままで経験のないほどに、激しく求め合った後、ベッドの中で彼女は言葉にならない気持ちを、ポツリポツリと語ってくれました。
人妻さんとの別れ、後日談
結論から言えば、彼女とはその日の一度きり。
ご主人と子供を心から大切に思っていて、家庭を壊すことだけは絶対に出来ない・・そういう思いは痛いほど伝わってきて分かっていたので、僕の方から切り出しました。
次の日には、サイト上の彼女のアカウントは退会済みで、僕の方からメールや電話も一切していません。当然、彼女の方からもです。
長くなりましたが、これが僕の「僕と30代女性とのネット恋愛体験記」です。
誰にも言えなかった恋の思い出を、ここで書くことができて少し楽になった気がしますね・・。
管理人の感想
今までにないほど燃え上がるくらい恋心を抱いていたのに、奥さんの家庭のことを考えて関係を終わらせたというなんとも切ない?体験談。
LINE交換が当たり前となった今では「直メ」という言葉に違和感を感じてしまいますけど、2013年頃ならスマホを持っていない人もまだまだいましたね。
出会い系の「掲示板検索」でもなく「プロフィール検索」でもなく「日記機能」を上手に使って出会うというのは参考になりますね!